いぶき ストIII 3rd 攻略 メモ

STREET FIGHTER III 3rd STRIKE いぶき攻略を整理中

地上戦とグラ、ブロ周りの攻防について

話をシンプルにするために、17フレが見える人同士と仮定して考える。

【歩き投げ絡みの攻防】

■ ケース1

遠距離小P当たらないくらいの間合いから、前歩きしてくる相手に対して中足先端届かない間合いを維持出来るかどうか?

 

>答え

投げは16ドット、前歩き1フレで4ドット、後ろ下がり1フレで3ドット。

73ドットから前歩きを始めた「いぶきA」に対し、「いぶきB」が「いぶきA」の前歩きを認識して下がり出すまでに17フレ=68ドット詰めことが出来る。

前に一瞬歩いた時点で反応したとしても、既に目の前に迫られているという状況。 感覚的にはそんなことは無いはず。

じゃあ視認から入力までがもっと早いのか?もしかしたら12~14フレくらいはあるかもしれないが、あんまり現実的とは思えない。

つまり、結論は見てから間合いを維持するのは不可能に近いということだろう。

 

■ ケース2

78ドット離れている間合いからの歩き投げを見てから回避することは出来るか?

 

>答え

そもそも、間合い内の投げは見てから回避不能なので、間合い外から間合い内に入ってくるタイミングを見極める必要がある。

78ドット離れているところから最速歩き投げは19フレ発生(16フレ歩き+3フレ)。19フレ~24フレ間でグラップ入れたら回避可能ということになる。

後ろ下がりでスカす手もある。上記はギリギリの間合いで投げを狙っているため、1フレ下がりで3ドット離れ、前歩きを更に1フレ多く要求することになる。歩き4対下がり3のため、長くなれば間合いはより狭まる。

中足先端間合いからの前歩きを認識した直後に後ろ下がりを入れた場合、最速最短投げは1フレでも後ろに入れるだけで回避することが出来る。

また、相手の前歩きを打撃で咎めることも出来るが、見てから潰す為には視認フレーム+発生が19フレ以内である必要がある。

例えば、相手の前歩き投げを1点読みした場合は、こちらも歩いて投げを狙うことも出来るだろうか。78ドット離れている状況からお互い8フレ歩けば投げ間合い内になる。この時、16フレ歩き投げを狙っている相手は理論上は最遅グラップで抜けることが可能である。

 

■ ケース3

小足間合い(64ドット)からの歩き投げは見てから回避可能か?

 

>答え

16ドット投げ間合い内まで48フレ。12フレ歩きからの投げに対して、最遅グラップは20フレ。最遅グラップは可能なフレーム。

一方で、後ろ下がりは14フレ以内に実施する必要があり、前歩きを視認してから後ろ下がりをしようとしても間に合わない。

が、「この間合いで五分」を認識した時点で後ろ下がりを開始することはもちろん可能。

また、前歩きの初動を見てから打撃で潰すことは下がりと同様不可だが、14フレ以内の打撃を置いて歩き投げを潰すことも出来る。1点読み。

 

■ ケース4

64ドット五分時点で後ろ下がりを始めた相手を下段で咎めることは出来るか?

 

>答え

その場中足は発生6、大足は発生10(ゲレ表記)。

中足のリーチは88ドット、大足は101。

64ドット離れている状況で即中足を打った場合、発生までの6フレ間、相手は影縫い状態で立ガードモーションとなるため、64ドットは変わらず中足が確定する。大足も同様。

では、後ろ下がりを視認してから下段を打った場合はどうなるか?

まず、64ドットから17フレ程度は後ろ下がりができる。いぶきの場合は17✕3ドット=51ドット下がれる。元々64ドット離れていた場合は64+51=115ドット。115ドット離れていた場合、影縫い間合いかどうかは不明だが、どちらにせよ足払いのリーチ外に離脱出来ることになる。

 

■ 仮に、特定の間合いで五分状態からスタートした場合

そもそも、間合いと有利フレームを的確に把握することが対戦においては困難だが、硬直差0で特定の技をガードした後や、技のスカりを起点と考えると状況が想起ししやすい。(中間距離においては、お見合い状態でどれだけ早く行動に着手出来るかは読み合いの要素が含まれる。)

① オフェンシブな選択肢

ダッシュ投げ、歩き投げ、当て、置き技

② ディフェンシブな選択肢

後ろ下がり、ジャンプ逃げ

ここに、細かな前後移動とブロ仕込みを加えることで、期待値の高い選択肢を模索していきたい。

 

把握すべきは、

①最短での投げまで何フレか?

②最短での上段攻撃まで何フレか?

③最短での下段攻撃まで何フレか?

春麗のしゃがみ小Pガード時(ガード時3フレ不利)、全体11フレ+ヒットストップを考慮すれば、リバサ後ろ下がりはギリギリ視認可能と考える。

近立大K4、発勁7、立中P6、中足6が発生フレーム。

密着で屈小Pガードした場合は完全択が成立。ダメ元で最速大Kに合わせて前ブロ後、しゃがみガードジャンプすれば、遅らせ打撃と投げの2択にはなる。

屈小Pガード後、最速立大Kや立中Pがしゃがみガードに当たらない場合、後ろ下がり下ブロガードジャンプが安定選択肢となる。

春麗側としては、有利フレを考慮した投げ無敵直後の最速投げと、同じ速さでの微遅らせ打撃、3フレ有利を活かした最速打撃(飛べない、下がれない連携)の択を仕掛ける。

いぶきに限っては、リバサ1フレ空中が出せれば打撃に関しては浮いて逃げることが可能。見てから入力することは相当困難なので、読みで準備をしておく必要がある。それでもかなり難しい上に失敗するとなんでも食らう状態になりがち。

頻出択である中足と投げに対しては最速立小Kで両対応。中Pや発勁に潰される。

 

上記ケース分析の結果を見ると、密着に近い間合いでは、「見てから最適解を探す」という行為はあまり現実的とは無いと言える。連続した展開の中で視認出来ない数フレーム先の状況を予測し、視認出来る連続した状況の変化に合わせて予測をアップデートし続ける、という行為が求められる(あるいは皆が自然とやっている)ことなのではないか。

この未来予測の精度とスピードについては、人によってかなりの開きがあり、超上級者は意識的あるいは無意識下でも相手の行動(癖)を把握することで高い勝率をキープしているものと考えられる。

特定の技をガードした後に特定の技を振りがち(例えば、ケンの立中Kガード後に中足をコスってしまう)、を咎める行為と類似した読み合いではあるものの、連続した通常状態の延長における微細な動きであるが故に、把握、見極めが難しい。

 

ブロ(ニュートラル戻し時)のブロッキング待機時間は10フレ、ブロ不能時間は23フレ。

下段スカし性能のある立小Kは全体14フレ(4/4/6)

 

投げと中足、小足ヒット時のリターンとその後の状況における期待値、また、交わされた場合、ブロられた場合、潰された場合の被ダメ及びその後の状況期待値を比べると、圧倒的に釣り合わない。

一方、2分の1でブロれた場合は概ねリターンが取れる。

 

【差し合い絡みの攻防】

お互いの足払い(最長下段)がギリギリ当たらない間合い。(主に道着を想定)

ここで足払いを先に振るとどうなるか。

ぼったち相手には当たらず、刺し返されることになる。

では、相手が踏み込んでいたらどうなるか。当然足払いが当たる。また、一瞬踏み込んでから足払いを出したらどうなるか、これも当然ぼっ立ちにヒットする。

■ ケース1

足払いをギリギリで完全に回避出来る距離は?

>答え

足払いの発生+踏み込みの合計フレームを理解する必要がある。

視認フレームが17フレなので、足払いの発生を8フレと仮定すると、9フレも前歩きしてから足払いを出しても見えない計算になる。

つまり、9フレ歩き分の距離離れていなければ歩き大足は見てから回避出来ない。(動作を判別せずに動いた瞬間を見てから下がるだけなら14フレくらいは見えるかも。かつ、歩きから最速で下段を出すにも技術がいるので、+2フレくらいをさらに考慮すると、4フレ歩き猶予)