究極的には9方向レバーと6ボタン(あるいは11入力)の組み合わせをフレーム毎にどう選択するかのゲーム。
人間がどこまで理想的にこなせるか、という問題。
ここでは、以下を大分類としてそれぞれ個別に分析していく。
① 知識
② 入力精度
③ 反応速度
④ 状況判断
⑤ 読み合い
① 知識
特に、状況判断と読み合いを語る上で必須となる。
技毎のフレーム情報、ダメージ、スタン値、当たり/食らい判定、ゲージ効率、運び/ダウン等状況、コンボ、ブロ確反、コンボ難易度、連携対策等。
知識の有無そのものは勝ち負けには関係無いので、言語化出来なくても知らなくても、経験等から結果的に最適解が導ければそれはそれで強い。
② 入力精度
必殺技、目押し、同時押し、リバーサル、等。
特にタイミング系は重要な要素。
③ 反応速度
ヒット確認、中下段、差し返し、対空など、何フレームで反応出来るか。また、準備(意識配分)の程度によってどう変わるか。状況や体調別の成功率と分布。
④ 状況判断
①~③、⑤を総合して、どのような判断を選択出来るか。
⑤ 読み合い
対戦相手の強さ(①~⑤の全部)を推し量った上で、勝てる期待値の高い選択をする。また、過去の傾向から次の選択を予想する。の2つ。
■ 初心者、上級者、強い人とは
上記①~⑤で求められる能力値が高く、結果的に期待値の高い選択肢を適切に出すことが出来る人。
初見の相手に強い、大会に強い、一本先取に強い、長期戦に強い、等色々な強さがあると思う。
特に目指すところは2つ。選択肢毎の期待値(勝率、ダメージ、被ダメ、状況)把握と対戦相手の力量と傾向の見極め。
■ 分かりやすい部分と分かりづらい部分
コンボ精度、ダメージや確反しっかり取る、等は分かりやすい。答えがある、もしくはある程度決まっているため。
一方、外から見てるだけじゃ分かりづらい部分も多い。
・最速での行動が出来ているかどうか
・複合入力が出来ているかどうか
・力量と傾向に合わせた行動が取れているかどうか
■ 力量の見極め
敵を知り己を知れば、の格言の通り。両方大事。
「敵を知る」を読み合いまで昇華させ、言語化している攻略はあまり見たことが無いため、深掘りしていく。
まず、対戦中に見える部分から力量を推察していく必要がある。細かくは、キャラ別に見ていく必要がある。
骨子を確認。
・(状況別)コンボの高さ
最適(ダメージ、状況、ゲージ)コンボを選べているか
安定コンボを選択しているか
最適確反が出来ているか
ブロ後最適反撃が出来ているか(確定or空中くらい確認or最大入れ込み)
投げシケ確認からのコンボが出来ているか、投げシケ確信連携か
それぞれの成功率はどうか
・(状況別)コンボの精度
状況、難易度毎の失敗割合
・中間距離
見てから差し返しが出来ているか⇒知識、反応速度の推察
成功率はどれくらいか⇒反応速度、意識配分の推察
対空反応出来ているか
置き技、ダッシュ投げ、ジャンプ等の先出し行動をどのタイミングで出すか
間合い調整は適切か(中足先端届く/届かない間合いの把握、飛び込みに適した/被飛び込みに適した/適さない間合いの把握)
上or下ブロ限定間合いで技を置くかどうか
・連携
最速の連携(通常技>通常技やダッシュ>投げ等)繋ぎが出来ているか
意図的な埋め/ディレイ/遅らせや上下の散らしが出来ているか
・確認
ヒット確認がどの程度備わっているか。
ヒット時にキャンセルされないことはあるか。
ブロられ時のお漏らしはあるか。
ブロられ確認のフォローは出来ているか
空中くらい時のお漏らしはあるか。
集中してそうな時、して無さそうな時で成功率に差はあるか。
・ゲージ管理
無駄なEX、SAでフィニッシュすることかあるか
・多段ブロ/赤ブロ
赤ブロを狙うか、どの技で狙うか
成功確率、失敗確率はどうか
・グラップ関連
手癖、条件反射のグラップorしゃがグラがあるか
⇒ どのシチュエーションで投げシケorしゃがグラになるか
しゃがグラからのコンボは出来ているか
しゃがグラブロられ時のフォローは出来ているか
・起き上がり時
ガードジャンプ、ブロジャンプ、最速打撃暴れ、最速投げ暴れ、無敵技リバーサル、ガード、等ディフェンスセットプレーの種類と精度
・霞駆けへの対応
投げ、しゃがグラ、ガード(後ろ下がり)、打撃確反
・飛燕への対応
ヒット、ガード、ブロ、その後の反撃熟度
・頭砕きへの対応
ヒット、ガード、ブロ、その後の行動、見てから潰せるか、等
・旋への対応
2段目赤ブロを狙うか、2段目下段を食らうか、ガード後の確反が出来ているか